FRP工法協会
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内面補修工法   本工法は、補強繊維(BF・BMマット等)にビニルエステル樹脂を含浸(現場または工場)した補修材を施工機に装着し、TVカメラで補修箇所に設置後、空気圧により施工機(スリーブ)を拡径し補修材を既設管に圧着した状態で硬化(熱硬化・光硬化)させ強固なFRP管を形成する内面補強工法です。

1) 補修する目的により、補修材を選択することができる。
標準T・U・V・更生管対応(一体型のみ)
2) ビニルエステル樹脂・耐酸性ガラス繊維の使用により優れた耐食性を有する。
耐薬品性・耐ストレインコロージョン性を有する。
(JSWAS K−2、JIS K 7034)
3) 補修材は、日本下水道事業団の防食D種の品質規格適合材です。
4) 外水圧、内水圧に耐える強度を有する。(φ150〜φ700)
外水圧0.10MPa、内水圧0.05MPaの耐水圧。
5) 耐高圧洗浄性は15MPaで剥離・破損が見られない。
6) 耐摩耗性能はJIS A 1452に準拠し、JSWAS K−1「下水道用硬質塩化ビニル管」と同等以上の耐摩耗性を有する。
7) 管きょの流下能力を損なわない。
補修材の粗度係数は、下水道用塩ビ管と同等のため既設管流下能力を保持する。
8) 補修材料は、本管更生(50年仕様)と同等以上の高強度で耐久性に優れた材料です。
9) 施工性に優れ経済的です。
施工装置はコンパクトで、1箇所あたりの施工時間が短く経済的です。

1) 適用管種
陶管、鉄筋コンクリート管、塩ビ管(VU・VP)、FRP管 等
2) 施工適用管径
 
【本管部】
● 呼び径 φ150〜φ700
補修幅 標準40cm (30・50cm)(熱・光)
● 呼び径 φ150〜φ400
補修幅 ロング100cm(熱)
φ200〜φ300
補修幅 ロング100cm(光)
● 呼び径 φ750〜φ1500
補修幅 標準40・60cm(熱)
【取付管接合部】 (一体型)
● 呼び径 φ200〜φ700 (本管部・光硬化)
補修幅 標準40cm (本管部)(熱・光)
補修高さ 標準12cm (取付管部)
(取付管径 呼び径 φ100〜φ200)
3) 更生(補修)材の種類 (標準型)
  【本管部】
  標準I (補強・止水) ロービングクロス、不織布 (BFマット)
(仕上がり厚さ 2.5〜3.0mm)
  標準II (補強・止水 二層構造管)  ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
  標準III (自立管相当) ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)


ソフトスリーブ
(光硬化)
 
補強耐酸ガラス繊維
(ロービングクロス)


BFマット
 
BMマット

  【取付管接合部】 (一体型)
  標準I (補強・止水) ロービングクロス、不織布 (BFマット)
(取付管部:伸縮性ガラスクロス、伸縮性不織布)
  標準II (補強・止水 二層構造管)  ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
  更生管対応型 ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
(仕上がり厚さ 2.5〜3.0mm)


一体型 (BF・BMマット、縫製加工)

4) 既設管の施工範囲
光硬化工法
 破 損  ●本管補修
  φ700以下 標準幅…20cm以内の欠落まで可
 ●一体型補修
  取付管部高さ 10cm以内の欠落まで可
  本 管 部 分 20cm以内の欠落まで可
 クラック  全円周、管断面が維持されていれば可全円周、管断面が維持されていれば可
 目地ずれ
(段差、ひらき)
 100mm程度(ひらき) 施工機が通過できる範囲
 段差50mm程度 取付管接合部 ひらき30mm程度
 たるみ、蛇行  管径の1/8D 以内  施工機が通過できる範囲
 管路の曲線  約10°以内
 堆積物
(モルタル付着等)
 事前処理必要
 浸入水  流れ落ち程度
 目安:水量 2L/minかつ水圧 0.05MPa以内
 ふきだし状態のときは、事前止水工が必要
 取付管突き出し  10mm程度
 管腐食  鉄筋露出(施工機スリーブがパンクしない程度)
 光ファイバーケーブル  管理者・監督員と協議

 (公財) 日本下水道新技術機構の技術審査取得
1) 短期保証値 MPa
  曲げ強さ 曲げ弾性率 摘要
保証値 試験値
熱・光硬化平均
保証値 試験値
熱・光硬化平均
標準I 88.3 267 5,900 14,150 JIS K 7171
(1994)
標準II 125.0 386 8,000 15,900
標準III
  試験結果:2022年4月1日 (一財)高分子試験・評価センター試験結果


 
曲げ試験 JIS K 7171 (1994)

2) 長期設計保証値(申告値) MPa
  長期曲げ強さ* 長期曲げ弾性率*
保証値 試験値 保証値 試験値
熱・光共通 熱硬化 光硬化 保持率・弾性率
標準I
標準II 60 80.6 68.4 4,000 保持率 54.8%より
標準III ※(45) 80.6 68.4 ※(5,900) 弾性率最小値より
  * 長期曲げ強さ JIS K 7039 平成22年10月5日(光硬化) / 平成24年8月6日 (熱硬化)
* 長期曲げ弾性率 平成21年9月30日(光硬化) / 平成24年8月6日 (熱硬化)  (一財)高分子試験・評価センター試験結果より
※( )管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン(案)より 申告値(設計値):長期試験値より(最小値)÷1.5より


曲げ試験-φ250(JIS K 7039)状況
 
曲げ試験-φ250(JIS K 7035)状況

3) その他の物性値 (短期保証値) MPa
  強 さ 弾 性 率 摘 要
引 張 60.0 5,900 JIS K 7161
圧 縮 40.0 3,000 JIS K 7181

4) 耐薬品性能の確認
補修材(熱・光・U・V)の耐薬品性は、JSWAS K-2「下水道用強化プラスチック複合管」の薬品浸せき試験の結果
規格値以内であることを確認した。
試験液の種類 質量変化率 ( % ) 規格値 JSWAS K-2 ( % )
水 (蒸留水) + 0.09 ± 0.30
塩化ナトリウム水溶液 (10%) + 0.08
硫酸 (30%) + 0.04
硝酸 (40%) + 0.16
水酸化ナトリウム水溶液 (40%) − 0.03
  試験結果:2022年4月1日 (一財)高分子試験・評価センター試験結果


 
耐薬品性試験-熱硬化(JSWAS K-2)状況

5) 耐ストレインコロージョン性の確認
JIS K 7034(10,000時間)試験結果から求める50年後のひずみの外挿値が
JSWAS K-2に示される考え方に準拠したひずみ値を下回らないことを確認した。(標準U)
  50年後のひずみ値
  熱硬化 光硬化
JSWAS K-2 0.481 % 0.412 %
試験結果 0.610 % 0.420 %
  試験結果:平成22年10月5日(光硬化)
試験結果:平成24年8月6日(熱硬化)
(一財)高分子試験・評価センター試験結果より

JIS K 7034試験状況

6) 施工 (熱硬化・光硬化共通)
FRP内面補修材(熱硬化・光硬化共通)は、高強度・耐薬品性(耐酸、耐アルカリ)に優れ、
耐久性50年を想定したFRP内面補修材です。(BMマット)

1) 本管部 部分



2) 取付管接合部 一体型



3) 損傷(クラック、破損等)した管きょの補強対策
追跡調査の切り取り調査から、クラック、破損部の損傷部にFRP樹脂が圧入され、
クラックの伸延を防止し損傷管きょの強度を回復させます。



本管補修機
本管施工機
対応管径:φ150〜φ700 (φ700)
(ロング φ200〜φ300)
補修幅:40cm (ロング 100cm)
  本管補修機(ロング)
 
 
施工前
 
施工後

取付管内補修機
取付管一体型施工機
本管部対応管径:
φ150〜φ700
本管部補修幅:40cm
取付管部対応管径:φ100〜φ200
取付管内補修高さ:標準12cm

 
 
施工前
 
施工後

取付管内補修機
ちび弾丸/光硬化用
対応管径:φ125、φ150
補修幅:20cm

  φ100 取付管内補修
 
 
施工前
 
施工後

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