FRP工法協会
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はじめに
  道路陥没の主原因として、約70%が取付管に起因することが、国の調査より判明しています。原因として取付管の老朽化、本管および他の部位との接合部、不使用取付管等からの浸入水による土砂流入等での陥没と考えられます。
  本工法は、取付管の使用・不使用の調査により不使用取付管を非開削により、本管内より取付管内空洞部に充填材を注入して閉塞し、陥没事故を未然に防止する工法です。

工法の概要
  本工法は、特殊カメラを取付管内に挿入して、不使用(不明管)の確認調査を実施し、空洞部の距離測定を行い、充填材の注入量を算出して計画します。
  取付管接合部は、FRP内面補強工法(熱硬化・光硬化)により特殊治具付き補修材で管口閉塞し、注入用ロボットを使用して充填材(モルタル)を空洞部に注入、閉塞する工法です。
内面補修工法
第1工程(閉塞補修工)
  特殊注入治具付きの補修材を使用して、部分補修工法にて取付管口部分の閉塞を行う。
管体のアールをつけた25cm×25cm程度のFRP板に特殊逆止弁(注入口)を取り付けた部品を部分補修材に挟み込み、補修機にセットして施工を行う。
 
施工機材については、回転機能付きの一体型施工機を使用。回転ができるため、容易に位置合わせが可能。

 

模擬管を使用した施工状況(光硬化の場合)

   
補修材料の巻き付け 施工機挿入 補修材硬化中

施工状況

   
光硬化の状況 施工後直視 施工後側視(注入工)
閉塞(充填)工法
  充填工法による閉塞手順は以下のとおりである。
1) 事前調査
本管側より取付管内を調査 サテライトまたは親子カメラ使用
・取付管内の状況把握(破損等支障箇所の把握・取付管延長の確認)
・本管取付管の状況把握


サテライトカメラ
2) 事前処理
取付管突出し・取付管接合部の切削(注入時のための処理)
3) 内面被覆工
特殊治具付き補修材を接合部管口に内面被覆し閉塞する。

第2工程(注入機設置工 / モルタル注入工)
注入機設置工
1) 注入用ロボットを補修材の注入口にあわせる


2) エアー抜きロッドを閉塞取付管内の上部まで押し込む

取付管内の状態
3) モルタル(充填材)注入

流動性の良いプレミックスタイプを使用

充填モルタルの圧送
4) 開放(充填完了)
エアー抜きホースを回収後、簡易バキューム装置にてホース内の残モルタルを回収。
(開放後には少量の残モルタルは流れ出るので、作業後の本管洗浄は必要となる)
注入治具については、逆止弁機能付きの為、充填終了後、充填剤の硬化前でも注入用ロボットの回収が可能。

   
充填完了(取付管部) ホース内の残モルタル吸引 開放後の少量の残モルタル
5) 充填後の確認(開削により)


 
  エアー抜きロッドを取付管先端まで押し込むため、先端部分までのエアー抜きが可能となり、取付管全体が充填できる。また、特殊逆止弁により、充填されたモルタルは、液状であっても漏れないので、硬化待ちの時間が必要なく、すみやかに注入用機材の回収ができ、作業時間や占用時間の短縮が可能。
 

施工実績 2017年〜 神戸市・仙台市 52箇所 (2018年8月末現在)

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